結婚指輪の役立ちコンテンツ

結婚指輪の貴金属

結婚指輪の材料として使われる貴金属の種類とその特徴をご紹介します。素材は主にプラチナとゴールド(金)が使われますが含有させる金属によって色合いや性質が変わるので金属それぞれについて説明します。

目次

プラチナについて

プラチナは白色の色合いの金属で結婚指輪の素材としてはもっとも多く使われる金属です。

日本での消費がもっとも多いプラチナですが、純プラチナは硬度が軟らかすぎ、割り金を含有して硬度を増した金属にしてジュエリー製品が作られます。日本での品位は「1000」、「950」、「900」、「850」の品位があります。「1000」が純プラチナで100%プラチナです。

プラチナは酸やアルカリに強く、酸化や腐食しません。この事から身につけていても金属アレルギーにもなりにくく変色の心配もないため長年身につけるのに最も適した金属です。色目も白色でどのようなファッションにも収まりがよく飽きにくいことと「永遠に変わらない」という事から縁起の上でも結婚指輪にも適した人気の金属になっています。日本ではプラチナ900が最も多く結婚指輪に使用されているプラチナ合金です。

プラチナの割り金

プラチナに含有する割り金として以下の金属を使用します。

  • パラジウム
  • ルテニウム
  • イリジウム
  • コバルト
  • ニッケル

どの金属を使用しても白色の色合いを保ち、硬度を上げて変形しにくい金属にする事が出来ます。金属アレルギーの観点から日本では主に割り金と使用する金属はパラジウムが最も多くなっています。

金(ゴールド)について

この金属は「金属の王様」と言っても過言では無いくらい古くから砂金やコインとして人間に愛された金属です。

プラチナ同様に純金は非常に軟らかく加工には便利ですが、鎖や宝石を留めると変形や爪が外れる頻度も高くなるため硬くするために割り金を使って合金にしてジュエリー製品にする事が多いです。

中国や東南アジアでは純度の高いゴールドの価値が重要視されるため割り金を使用しない純金の装飾品が多いです。

ゴールドの品位は「K24」、「K22」、「K18」など「K」を使った24分率で表記します。「K24」が100%ゴールドの純金です。

なので「K18」は24分の18がゴールドで75%がゴールドで他の25%が割り金です。

なぜプラチナなどと違って24分率を使うのかというと他の金属よりも歴史が古く、昔は1日を24時間とした基準の24という分率が多く使われていたためです。

「K」は天秤を使って重さを量るため分銅に使われていたイナゴマメの種の名前の頭文字を取ったものと言われています。

この事からも金(ゴールド)が以下に大古から人間に愛されていた金属と言うことが解りますね。

金(ゴールド)の割り金

ゴールドの割り金としては主に以下の金属を使用します。銀と銅を使った合金ではゴールドの色合いを活かした金属になりますが、パラジウムを使うと一気に白色に近づきホワイトゴールドにするために使用します。

ゴールド製品の注意として純金は酸化腐食がほとんど無いのですが、割り金の配合によって温泉に入ると温泉の成分の硫黄に反応して酸化してしまいます。家庭のお風呂に入れる入浴剤でも硫黄成分の入った入浴剤は使用しないように気をつけましょう。

金(ゴールド)の割り金に使用される金属

  • 銀(シルバー)
  • パラジウム

割り金を使用したカラーゴールド

日本で結婚指輪に使用される金合金は主にK18を使います。75%がゴールド、25%が割り金ですが、この割り金に使う金属や配合割合によって様々な色のカラーゴールドを作ることが出来ます。

イエローゴールド

一番スタンダードなゴールドの色合いで、割り金は銀と銅をほぼ等分配合した金合金です。昨今では銀の割合を多くして黄色見を押さえた色合いのイエローゴールドが人気です。

レッドゴールド

割り金に銀を使わず銅のみを使用した赤みがかった金合金です。銅のみを使用しているので硬く変形などはしにくいですが、その反面大きく変形させると割れたり折れたりする可能性があります。また銅特有の酸化が顕著に現れるので汗などがついたまま放置すると表面が茶褐色に変色することがあるので注意が必要です。

グリーンゴールド

割り金に銅を使わず銀のみを使用した金属です。銀のみの場合、金の色が薄くなるだけでなく少し黄緑がかった黄色になります。

ピンクゴールド

銀と銅の配合で銅の量を増やし、更に色目を薄くするためにパラジウムを少量加えた金合金です。パラジウムを加えることにより桃色のような発色で日本人の肌になじむ色合いで人気が出てきました。

ホワイトゴールド

割り金にほぼパラジウムを使用して黄色みを無くし白色に近い色合いの金合金です。高価なプラチナの代用品として使われていましたが、2020年現在はプラチナより金の価格が高騰しプラチナの代用品として使用する意味がなくなってきたためホワイトゴールド製品は少なくなっています。

結婚指輪の貴金属まとめ

結婚指輪は日常ずっと身につけていくものなので金属のチョイスは自分たちのニーズに合ったものにしましょう。

流行やうさりなくずっと身に着けていてあきもこないプラチナは高級感もあり無難なのはプラチナ。

個性的に見せたいならゴールド。硫黄成分のある温泉には気をつけなければいけませんが、その色合いからデザインによってエレガントにもクラシカルな結婚指輪になるのでこだわりを見せるならゴールドでしょう。

オーダーメイド、または手作り結婚指輪であれば彼女はゴールド、彼はプラチナといった組み合わせも出来るので好みに合わせた異素材の結婚指輪をご検討の方には手作り結婚指輪がお勧めです。