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ゴールドの結婚指輪のお手入れや注意

これまで結婚指輪や婚約指輪に使用される貴金属はプラチナというのが一般的でした。近年このプラチナ以外の金属でゴールドの結婚指輪や婚約指輪も人気になっており、そのデザインの種類も豊富になってきています。

プラチナと違ってゴールドの場合どのようなお手入れをすればよいか、また取り扱いに注意しなければならない点をまとめてみました。

目次

ゴールドの品位

ゴールドその物の純金の色は美しい黄金色をしています。黄金色とはその名の通り黄色みがかった色合いで磨けば鏡のように光を反射する美しい色合いです。純金の品位はK24と表します。24=100%となります。なぜ24が100%になるのかというと古代では時計が24時間で表すように24進法で表されていたため100%が24という数字になったようです。

日本でも昔はK24(純金)をそのまま工芸品や美術品など、装飾に使われていました。ですが、純金はとても柔らかく指輪の場合はすぐに歪んでしまいます。純金を噛めば簡単に歯形が入ってしまうほど柔らかいのです。

若い方はご存じないかもしれませんが、時代劇で良く純金の小判が本物かどうかを見極めるために歯で噛んでみて確かめているシーンがありました。これは、歯形が入れば本物の純金の小判ということが見極められ、同じような金属で真鍮だと硬いので歯形が入らず偽物だとわかるためです。
オリンピックで金メダルを取った選手が記念撮影でメダルを噛むポーズも本物の金だよというアピールから生まれたと言われています。

余談になりましたが、現代では柔らかすぎる純金は使用せずK18(18金)に調合した金合金を使って指輪やネックレスの製品にしています。K18というのは18/24がゴールドということで約分すると3/4がゴールドということです。残りの1/4は純金を硬くするために銅や銀を混ぜてK18合金にしています。

K18にすることで程よいバネ性や硬さを出すことが出来、簡単には歪んだりしない金属になります。

耐久性、加工性をよくするという目的で純金をK18合金にしてジュエリー製品が作られますが、金地金の高騰により金の含有率の少ない以下のようなK14、K10というような金合金も多くみられるようになってきました。

  • K18=約75%が金の合金
  • K14=約58%が金の合金
  • K10=約41%が金の合金

このようにK10に至っては金よりもその他の金属の含有のほうが多い金属です。結婚指輪にはあまり使われていないと思いますが、ネット通販などでは存在する可能性があるのでよく見極める必要があります。

カラーゴールド

ゴールドを硬くするために銀や銅、その他の金属を混ぜて金合金を作りますが、この混ぜる金属は割がねと言い、この割がねの配合によってゴールドの色が変わってきます。貴金属メーカーによってその配分は違いますがおおよそ以下のような配合になっています。

  • イエローゴールドの割がね=銀60%+銅40%
  • ピンクゴールドの割がね=銅90%+銀8%+パラジウム2%
  • ホワイトゴールドの割がね=パラジウム90%+銀10%

ピンクゴールド

ピンクゴールドのあの赤い色は割がねの銅の割合を多くして赤みを出しています。銅が赤いのでその色で赤系のピンク色になっています。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドは単純に銀を多く混ぜただけでは白っぽい金属にならないのでパラジウムという金属を混ぜます。そうすると黄金色だったゴールドが白みを帯びた金属になります。ですが、完全に白色になるのではなくグレーがかった暗い色になります。そのためロジウムメッキなどを施してきれいな白色にしていますが、メッキが剥げてくると地金のグレーの色が出てきます。ホワイトゴールドは高価だったプラチナの代用品として使われるようになった合金ですが、今ではパラジウムはゴールドよりも高値になっておりプラチナより安価にすることが出来なくなっておりホワイトゴールドの製品は減ってきつつあります。

金合金の注意要項

単純にゴールドといってもその品位やカラーなどによって純金に混ぜられる金属が変わってきます。本来純金は錆びたり腐食しない金属なのですが、合金にする割がねによって酸化や腐食が起こります。

温泉に注意

K18ゴールドで一番注意しなければならないのは温泉です。さきほど述べたように純金は変色しないのですが、割がねに使われる銀や銅が温泉に含まれる硫黄に反応して茶褐色に変色してしまいます。

汗などの酸に注意

また、汗などの酸がついた状態で放置すると1か月くらいで茶色く変色するので普段使わないときは洗剤などできれいに洗浄してジップのついたビニール袋に入れて空気に触れないように保管するのが良いです。

身に着けているときは温泉だけに注意でOK!

普段身に着けているときも酸化は起きますが、指に着けていれば知らぬ間に表面をこすって酸化膜を取っているので変色が進まないと思っておいて良いでしょう。保管の時や温泉だけに注意すればゴールドは美しい金属なので取り扱いに注意して使用してください。